2018年12月6日木曜日

  

Xperia Z5でSDカードの内部ストレージ化を利用する

Xperia Z5などのAdoptable Storageが無効化されている端末で、SDカードを内部ストレージ化する方法です。(※完全に自分用のメモです)

AndroidSDKをインストールし、adbコマンドが打てる様にする。
SDK Platform Tools
任意のディレクトリにインストールし、adb.exeがある場所へPathを通しておく。

Android端末側の『USBデバック』を有効にし、USBケーブルを接続する。
この時、改めて『USBデバッグを許可しますか?』と表示され、
よくわからんキーが表示されるので『OK』を押す。

adb shell
sm list-disks
↑Android端末にマウントされているSDカードのディスク番号を表示させる

disk:???,??
↑このような番号が表示されるので、以下のコマンドに利用する。

sm partition disk:???,?? private
↑すべてを内部ストレージに設定する場合は末尾にprivate

sm partition disk:???,?? mixed ??
↑外部ストレージとしてパーティションを分けたい場合はmixed ??と入力。
mixed ??の??が外部ストレージの%となる
(※mixed 60とした場合はSDカードのうち60%が外部ストレージになる。)

追記 
 後日の話ですが。内部ストレージ化した後、アプリ内データをSDカードに移動を繰り返すと、
移動したデータが正常に扱われなくなったので、やらない方がいい気がします。

2018年6月27日水曜日

  

Window10でMZ-RH10のNetMDモードを使用する方法

 なんとなく、ノスタルジーに浸りたくなりMDウォークマンを引っ張り出してみた。
パソコンに接続して、MD全盛期には無かった最近の楽曲を再生してみたくなった。


筆者の環境
PCはwindows10、MDウォークマンはMZ-RH10

 NetMDをWindow10で扱う場合、公式ではWindows7まででMZ-RH1を使用しなければならないらしい。しかしぐぐってみると、それ以外の環境の場合でも挑戦されている方々がみられた。
情報を整理すると、


(1)X-appliのインストーラーを入手し、インストールする。

 ネットで調べてみた所、X-Apliの配布がSony公式サイトで終了している事。
公式からDL出来ないのでWayback Machineよりx-APPLICATION_S_V6004.exeをDLする。
(タイムアウトが頻発するが、根気よく待てばいつか成功するw)

(2)X-appliのインストール時、NetMDを利用するダイアログに答え、NetMDドライバーを入手する

 x-APPLICATION_S_V6004.exeを実行すると、X-appliがPCにインストールされるのだが、この時NetMDドライバーをインストールするか聞かれるダイアログが出るはずなのだが出ない。
ググってみると、Windows10ではNetMDを使うかどうかのダイアログが出ないらしい。
仕方が無いのでそのままインストール、ためしにMZ-RH10を接続すると意外にも曲の転送が出来た。(*MZ-RH1と認識された)
転送状態を確認するとHi-MDモードで、NetMDを選ぶとハングアップした。
 

 この状態ではHi-MDモードは問題なく使えた。しかし、目標はNetMDモードを使う事である。

 Windows7までは『C:\Program Files (x86)\Sony\x-APPLICATION NetMD Driver』フォルダにドライバーが展開されるらしいがWindows10ではフォルダ自体存在しない。困ったのでゴリ押しをする事にした。
7zipを用いて、インストーラの中身を展開する。
適当なフォルダを作って作業する。Cドライブ直下にtempフォルダを作って作業した。

『C:\temp\x-APPLICATION_S_V6004.exe\Common\Driver\』内にsetup.exeを発見、展開する。
展開したsetup.exeを実行してもドライバーがインストールされなかった。
仕方がないので、この画面のまま放置する。
C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Temp\{XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX}
に『x-APPLICATION NetMD Driver for x64.msi』が展開されているので確保する。
{XXXXXXXX-XXXX-XXXX-XXXX-XXXXXXXXXXXX}の部分は毎回ランダムで変わる。
Windowsのファイル検索をすると見つけやすいかもしれない。

『x-APPLICATION NetMD Driver for x64.msi』を開き


『data.cab』をさらに開く
ドライバファイルが得られたので、任意の場所に保存する。


(3)NetMDドライバはMZ-RH1のみ対応の為、iniファイルを書き換えてインストールする。
 
(2)で得られたファイルの内、『netmd760.inf』を編集する。編集箇所は64bitでは3カ所
[ControlFlags]
ExcludeFromSelect=USB\VID_054C&PID_0286    ; MZ-RH1

[Sony]
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0286

[Sony.NTAMD64]
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0286
この部分を編集する。私が使いたいのはMZ-RH10なので、MZ-RH10のPID値を調べる。
デバイスマネージャーで確認。
MZ-RH10のPID値は0219だと分かりました。『netmd760.inf』ファイルの該当部を編集します。
[ControlFlags]
ExcludeFromSelect=USB\VID_054C&PID_0286 ; MZ-RH1
ExcludeFromSelect=USB\VID_054C&PID_0219 ; MZ-RH10

[Sony]
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0286 ; MZ-RH1
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0219 ; MZ-RH10

[Sony.NTAMD64]
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0286 ; MZ-RH1
%NETMDUSB.DeviceDesc%=NETMDUSB.Dev, USB\VID_054C&PID_0219 ; MZ-RH10
このファイルを用いてNetMDドライバをインストールします。
注意しなければならない点は、infファイルを書き換えているので改ざんされたドライバだと認識されます。
UEFIのセキュアブートをOFFにして、テストモードに入り署名なしドライバをインストールできる状態でないとインストールされません。
一度、テストモードでドライバのインストールをした後、セキュアブートを再びONにすれば、ドライバは有効なのでNetMDモードで動作すると思います。